くまごろうです。この投稿ではITサービスマネージャ試験対策を解説していきます。

この記事ではITサービスマネージャ試験についての試験対策を解説していきます。くまごろうが最後に受けた論文系試験であるため、完成度は論文試験中最高かもしれません。
はじめに
試験の特徴
ITサービスマネージャ試験は、システムアーキテクト試験と並んで論文試験の登竜門となる試験です。記述試験を経験した後に受ける方が多いのではないでしょうか。
システム運営フェーズにおけるシステムサポートをテーマとした試験となります。
この試験を受けるにあたって、有利な業務経験、関連する資格、攻略するためのキーポイントを確認できていない方は以下の記事を参照してください。
試験対策について
試験対策の特徴としては、論文試験の登竜門という位置づけから、はじめて論文を書かれる方が受験する場合が多いと思います。よってある程度論文を書ければ受かるかもしれません。プロジェクトマネージャ試験やシステム監査技術者試験、ITストラテジスト試験のように、内容が合否に影響を与える割合は少ないかもしれません。
よって合格論文を書くことができるかが合否の分け目となります。
一方で記述系試験の合格者が受験していることを考えると、午前Ⅱの選択式や午後Ⅰの記述試験は皆さん対策済みだと思われます。
それなりに高レベルな争いになりますので、論文試験対策だけに集中せずに取り組みたいものです。
試験対策は以下の記事を参照してください。
おすすめ参考図書
特に未経験者が高度試験を受験する場合は、受験に先立って参考図書を読むことをお勧めしています。理由としては、読書として参考図書を読むことで、必要な知識をストレスなくインプットできるからです。どうしても参考書を読んでインプットするとストレスたまりますからね。また何度も違う媒体から情報をインプットすると知識が定着していきます。
あとは・・・論文のネタを見つけられるとラッキーですね。
以下の参考図書がおすすめです。


映画「アポロ13」を題材にしてITILを解説している書籍となります。映画の各場面をITILで解説しています。例えばアプロ13号打ち上げの時代背景を題材にした顧客の解説や、エンジン停止のトラブルを題材にしたインシデント管理の解説などを行っています。一般向けの書籍ですが、がっつりITILを解説している本になります。
ITILを活用して業務プロセス改善に取り組む本です。新人の主人公が購買部の業務改善を情報システム部の先輩社員の助言を受けながら行っていく本です。頑張っている新人ってかわいいですよね。先輩社員の助言を聞いて、1つ1つ課題を見つけ出して改善していくという形の本なので、知識の導入には最適な本かなと思います。
ITILを活用してチーム改善に取り組むお話です。多様なメンバーがいる(めんどくて意識の低い)チームを、ITILを適用して改善していく本となります。主人公の改善活動に周りがついていけず、孤立する場面があるのですが、そんなところも現実にありそうだなと思える一冊です。


まず導入として八百屋や旅館、喫茶店、メーカーにITILを適用するとどのように改善できるのかを解説しています。この本も未経験者向けの本なので、ストーリーがあって、その解説という形式になっており、非常にわかりやすいです。また後半はITIL自体の解説を行っています。
システムダウンの原因を解説している本になります。アプリケーション・ソフト、OS・ミドルウェア、性能・容量不足、環境設定・変更ミス、運用・操作ミス、ハード故障・不慮の事故等の原因ごとに事例を解説しています。インシデント系の論文の事例にするのも良いのではないでしょうか。
よくシステムはダウンしますよね。特に接続されていないLANケーブルをハブにさすお客さんがいたりして、サポートセンターに怒鳴り込んでくる人いますよね。コールセンター側からすると「知らんがな」って思うんですけどね。コールセンターでサポートしている範囲じゃないですし。システム自体のトラブルよりも、こっちのほうが多い気がします。
ちょっと多いですよね。最後の論文試験ということもあって気合を入れてしまった結果、参考図書を5冊も読んでいました。
おすすめの参考書
くまごろうは参考書を2冊と、論文系試験では論文の参考にするために合格論文の事例集を2冊購入しています。
そのうちこの辺の記事も書いていきますね。
実際にくまごろうが購入していた参考書を紹介します。
参考書について
参考書を2冊購入している理由は、どの参考書が自分自身にあっているかを判断するのは非常に難しいからです。よく書店で吟味しろって言っている方がいます。吟味するのは当然重要なのですが、問題を解いてみないと難しいなと思っています。書店で立ち読みレベルでは吟味できないと思うんですよね。
またメインで使用している参考書で理解できない解説も、違う参考書だと理解できたりするので、2冊購入をお勧めします。


1冊目は翔泳社の参考書です。基本的に翔泳社の参考書は、過去問の解説がダウンロードできるのでお勧めです。ただしこの参考書は耐え難い癖があって、午後Ⅰ問題で解答がIPAの公式解答ではなく、著者の解答が先に来ています。別に著者の解答があること自体に異論はないのです。むしろ解答の幅を解説してくれるのは親切ですらあると思っています。しかしあくまでも正式な解答はIPAの公式解答であり、受験者はIPAの公式解答を記述できるように訓練しているのに、著者の解答をベースに解答を記載されているところが、違和感を覚えます。
もしかすると変更されているかもしれないので、一度確認してみてください。
くまごろうはこの参考書をベースに試験対策していましたが、慣れるのに結構時間がかかりました。


2冊目はiTECの「専門知識+午後問題」の重点対策ですね。1冊目を翔泳社、2冊目をiTECの重点対策を選んでいるのはここ数年の鉄板です。あくまでもサブ的な扱いなので、中古でもよいかもしれません。
くまごろうの場合、エスカレーション先でコールセンターからの対応をしていたこともあり、ITサービスマネジメント全般はある程度理解できていたと思っています。このため午後Ⅰに不安がなかったので、もっぱら午後Ⅱの論文演習時の参考書として使用していました。
論文事例集
論文試験の場合、論文事例集も購入しています。論文対策をしていて論文の作成に躓いたとき、やはり頼りになるのは論文事例集の論文たちです。
論文事例集も参考資料です。メインの参考書で対応できないときに使用するものだと思っています。


くまごろうはiTECの合格論文の書き方・事例集を2冊購入しています。最新版と2つ前の版です。この記事を執筆時点では最新版は第5版なので、第5版と第3版ですね。
第4版は 第5版と第3版 にも記載されているので必要ありません。
こうすることで重複することなく、過去の分まで論文の執筆事例を入手することができます。
論文事例
以下が現在公開中の論文事例です。
以下の論文事例を公開予定です。しばらくお待ちください。
- 【H24-1】重大なインシデントに対する回復時の対応について
- 【H25-1】サービスレベルが未達となる兆候への対応について
- 【H27-1】ITサービスに係る費用の最適化を目的とした改善について
- 【H30-2】ITサービスの運用チームにおける改善の取り組みについて
骨子公開
論文事例公開後、需要がありそうであれば論文骨子も公開しようと思います。
おすすめ参考図書、おすすめ参考書の紹介でした。
くまごろうの場合、高度試験の合格率がかなり高く、合格してしまえば会社から報奨金をたくさんもらえたので、効率優先で参考書を買いあさっていました。それでも通信教育を受けるよりは全然安いんですけどね。
少しでも合格確立を上げるために、そして勉強中のストレスを少しでも減らすために、複数の参考図書や参考書を購入することは有効です。特に論文演習は躓くと書けなくなります。書けなくなった時の突破口は、論文事例を参照してアイディアをもらうことが多いです。
少し割高でも参考書の複数購入は必要経費です。
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